Web業界へ転職をオススメする5つの理由

虫メガネでWeb検索を連想させる男の子

新型コロナウイルスの影響で、世界規模で会社の倒産、事業縮小によるリストラなどが相次ぎました。

多くの会社が厳しい状況に陥り、職を失ったり減給になったりして、生活が立ち行かなくなったという人もいらっしゃると思います。

また、そうした不安を抱える中で、

「はたして自分はこの会社、この仕事をずっと続けていくべきだろうか?」

と、真剣に考えられた人も多いのではないでしょうか。

そんな中で、IT・Web業界への転職に目を向けられる方が増えてきています。

  • 「何かあった時のために、手に職をつけておきたい」
  • 「成長産業で安定したい」
  • 「テレワークできる環境が羨ましかった」

このような理由の方が多く見受けられます。

「Web業界」は右肩上がりで、躍進が続くWeb系企業が多数存在します。

転職をおすすめできる主な理由を5つ紹介したいと思います。
IT・Web業界へ転職をお考えの方は是非ご覧ください。

1.Web業界は成長産業

まず、成長業界であるということ。

下記の図表①は、経済産業省の情報通信業基本調査のうち、IT産業に属する主な業種「インターネット付随サービス業」市場規模の推移をグラフ化したものです。

「インターネット付随サービス業」は、情報検索サービス、オークションなどを含むECサイト、SNSサイトの運営などWeb系企業が定義されています。

2010年の8,658億円から増加傾向にあり、10年後となる2020年度売上高は3兆4,289億円と、市場が急拡大しているのがWeb業界です。

経済産業省の情報通信業基本調査のうち、IT産業に属する主な業種「インターネット付随サービス業」市場規模の推移をグラフ化したもの
図表①インターネット付随サービス業の市場推移 単位:100万円
出典:経済産業省 情報通信業基本調査より作成

その「インターネット付随サービス業」市場の中で、比率として30%以上と最も多い業種がウェブコンテンツ配信業になります。

Web企業の多くは、何らかの情報を配信し、広告費や会員費で売上を作っているウェブコンテンツ配信業に当てはまります。

ECサイト(ネットショップ)やSNS関連企業よりも、記事などのコンテンツを作って配信する企業が多いということですね。

Web業界自体は落ち込みづらい

多くの人がスマートフォンを利用するようになり、通称ガラケー時代よりも情報コンテンツに触れる機会が増えました。

皆さんはスマホが今日から使えなくなったらどうでしょうか?

SNSやネットショップでの買い物もできなくなり、嫌だと考える人が多いと思います。
そう思う人が多い限り、業界が落ち込んでいくことは考えづらいでしょう。

成長産業に乗ることが重要

稀代の投資家であるウォーレン・バフェットの名言の一つに、以下のようなものがあります。

「乗り込んだボートをいかにうまく漕ぐかということよりも、どのボートに乗り込むかということのほうが、はるかに重要だ。」

出典:バフェットからの手紙 / 世界一の投資家が見たこれから伸びる会社、滅びる会社

つまりこれは、成長産業に乗る(入る)ことが最も重要、ということです。

斜陽産業に入って頑張っても、ジリ貧になる可能性が高く、
成長産業に入ると、頑張らなくてもお金持ちになれる可能性が高い

斜陽産業は徐々に廃れていっている産業のことです。
印刷業界や百貨店・デパート業界などが代表的に挙げられることが多いです。

つまり市場が落ち込み、頑張っても成果を上げるのが難しい業界ということですね。

給与アップや賞与などが期待できる

成長産業は需要もあり、お金も動いて会社が成長するため、上場することも珍しくありません。

会社が成長し上場すれば、一会社員がストックオプション(自社株の入手権利)を用いて数百万〜数千万単位の収入を手にすることは、上場するベンチャー企業ではよくある話です。

逆に斜陽産業では、年月を追って苦しい条件になりやすく、厳しい条件で働き続けることになってしまいます。「自分がこの業界に革命を起こして復活させる!」というような強い意思がなければ、別の選択をしたほうが良いでしょう。

当然、給与アップや賞与など年収の上がりやすさにおいても、成長産業が有利になります。

2.転職しやすい

Web業界に転職し、楽しく仕事をする女性

一言でいうと、転職しやすい理由は、IT人材が常に足りていないこと。

では、IT人材はなぜ足りないのでしょう?

求人数は年々増え続けている

日本の人口減はもちろん、多くの業種で技術力が必要なため慢性的な人材不足であり、加えて新業態や新規企業も次々立ち上がる業界です。求人数は年々増えていますが、ますます人が足りていません。

新技術や新商材が出るとネットで特集が組まれたり広告費も流れるため、Web業界にも仕事が増えて盛り上がります。

そのような状態なので、求人数に対して「応募する人が少ない」というのが実情です。

求人数が多いため、当然採用される確率は高くなります。

とはいえ、今はChatGPTに代表されるようなAIが台頭してきており、今後数年かけてAIがこれまでの業務を担う可能性もあります。業界で経験を積むなら早めに動いておくのがいいかもしれません。

異業種からの転職で成り立っている業界

プログラマー募集など技術力を求める求人が目につきますが、業界全体では、ライティング業務などタイピングやExcel程度の知識でOKなところも多々あります。

国としてIT関連教育がまだ強くないため、
「難しそう」
「自分には出来ないかも」
と感じられ、敷居が高く感じるところがあるかも知れません。

そもそもが20年程の新しい業界ですし、異業種からの転職がほとんどです。
ほとんどの中小企業は学歴不要で募集しており、気軽に飛び込んでいただきたい業界です。

キャリアアップの転職も多い

Web業界は新規会社設立数も不動産業、建設業に次いで全業界中3位。
技術や知識をつけてキャリアアップの転職や独立が本当に盛んな業界です。

条件の良さや働きやすさで転職を考える人も多く、業界内での転職数が5回以上の人も珍しくはありません。

転職回数は、正当と思われる理由があれば、さほど気にされる業界ではありません。

3.給与が高い

業界的に、他業界と比べて給与が高いのがWeb業界です。

給与が高い主な理由
  • 他業界に比べ、技術力を求められる
  • 仕事が多く、業界にお金が回っている
  • 人材が少ない
  • 仕入れが必要ない業態が多く、経費コストが少ない

特にプログラマー、システムエンジニアなどの需要は高く、年々、給与は高額になっている傾向です。

企業も、人材に辞められないよう福利厚生に力を入れたり、働き方改革に積極的なところが増えています。

また、成長産業の項でふれたように、業界として成長しやすい環境です。

転職のタイミングで、求人企業の事業内容などから将来性をエージェントに相談してみるのもいいと思います。

上場を目指して好調な会社に行くことができれば、年収やストックオプション(自社株の入手権利)で、短期的に高収入を目指すことも出来ます。

主な職種の平均月収

下記で表記している平均月収、年収には幅がありますが、当然ながら同じ職種でも会社の業態、業績、仕事の範囲で異なります。

Webライター

平均月収:20万〜30万円(年収:300万〜450万)
Webコンテンツとしての記事を書く仕事です。ほぼ技術不要で、副業としても人気が高いです。AIが幅を効かせつつある分野ですが、正社員として募集している求人もあり、Webライターを仕事にしたい人はチェックです。

Webデザイナー

平均月収:23万円〜30万円(年収:300万〜450万)
Webサイトやアプリのデザインをアプリケーションを使って行う仕事です。デザインセンスやコーディング技術が求められます。
経験と会社の業種次第で35万円くらいまでの月収が見込めます。

webデザイナーとして頑張る男性

Webデザイナー未経験で業界に転職するには?【20代、30代、40代】

Webディレクター

平均月収:25万円〜45万円(年収:350万〜600万)
サイトやページの構成、進行管理、品質管理、データの分析などが仕事です。デザイナーやプログラマーなどに指示を出し、Webサイトの質を高めていきます。

プログラマー

平均月収:25万円〜45万円(年収:350万〜600万)
Webサイトやアプリのシステムを、プロジェクトマネージャーやシステムエンジニアが作った仕様に沿ってプログラミングする仕事です。会社の規模によっては、システムの設計全体を任されることもあります。

システムエンジニア(SE)

平均月収:35万円〜65万円(年収:500万〜900万)
Webサイトやアプリのシステム上の仕様を設計したり、工程を管理したりする仕事です。会社の業種や規模によって、プログラミングやサーバーの管理など様々な範囲の業務をおこなう場合があります。

4.働き方に選択肢が多い

テレワークをする女性

オフィスワークだった方は、ここ数年でテレワーク(遠隔/在宅勤務)を経験された方も多いのではないでしょうか。

「都内なのに、うちの会社はコロナ前後で何も変わってない」
「多少の時差通勤はあったくらいで、毎日電車通勤していた」

こうした声は、SNS上でも目にした内容です。

新しいだけ業界だけに、柔軟な対応ができる

Web系企業は、ネットとパソコン必須ではありますが、災害時などでも比較的早めにテレワーク対応する/できるところが多いのは強みですね。

その結果、今回の新型コロナ騒動のように出社できなくても自宅で仕事可能になり、減給されなくて済む場合があります(業態や職種によります)。

出社時間が10時という会社も割と目にしますし、プログラマーやSEが多い会社ではフレックス制や週何日かはテレワークというのも珍しくはありません。

福利厚生も、誕生日休日制度や勉強のための書籍やセミナー代は経費になるなど、人材を確保するために新しいものを導入しているところも多いです。

5.副業や独立がしやすい

フリーランスの猫エンジニア

副業や独立のしやすさもWeb業界が人気の理由の1つです。
働きながらも技術や知識をつけていけるので、ノウハウがたまります。

今はクラウドソーシングという、企業や個人が仕事を依頼できるサービスが多数あります。

下記のような案件が掲載されています。

  • 「〜についての記事(3000字以上)を書いてくれたら報酬5,000円」
  • 「会社のホームページ10万円で作ってください」
  • 「古くなったシステムを100万円で改修してください」

Webデザイナーならページデザインやコーディング、プログラマーなら簡単なシステムなど、週末はバイト感覚で自宅作業する人も増えています。

クラウドソーシングが業界では一般的になり、週末対応から独立してフリーになった人もかなり多いです。

Web業界への転職におすすめする転職エージェント4選

レバテックキャリア

レバテックキャリアの公式HP画像
IT・Web業界 ITエンジニア 上流工程求人
公開求人数20,799
非公開求人数非公開
タイプ転職エージェント
レバテックキャリアの特徴
  1. IT業界トップクラスの求人数
  2. 業界動向やスキル理解が高いアドバイザーが在籍
  3. 保有求人8割以上が年収600万円以上

IT業界の転職では最大手といえる「レバテックキャリア」。業界トップクラスのIT求人数を誇ります。

業界に特化した書類添削や面接対策、条件交渉まで高いサポートが期待できます。IT系の転職を考えているならまず登録しておくべき転職エージェントです。

リクルートエージェント

リクルートエージェントの公式HP画像
業界大手 全年代 全業種 業界最大求人数
公開求人数415,650
非公開求人数298,642
タイプ転職エージェント
リクルートエージェントの特徴
  1. 業界最大級の圧倒的求人数
  2. 幅広い業界・職種の取り扱い
  3. 全国エリアの求人に対応

いわずと知れた「リクルート」が運営している業界最大手の転職エージェントです。媒体力や交渉力が強く、求人数、実績で他を圧倒しています。

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターの公式HP画像
IT・Web業界 ゲーム業界 クリエイター向け
公開求人数4,804
非公開求人数非公開
タイプ転職エージェント
マイナビクリエイターの特徴
  1. IT・Web、ゲーム業界専門
  2. 業界出身のキャリアアドバイザーがキメ細かくサポートしてくれる
  3. 求人の選択肢が広いからこそ実現できる異業種からの転職

「マイナビクリエイター」は、業界トップクラスの知名度を誇る「マイナビ」が運営する、IT・Web、ゲーム業界に特化した転職エージェント。

履歴書、職務経歴書の添削はもちろん、在籍するキャリアアドバイザーは業界出身者が多く、Web・ゲーム業界での転職・就職において大事なポートフォリオの制作、内容相談までできるのが心強いです。

完全な未経験の方は難しいのですが、独学やスクールで勉強されていて、何か見せられる制作物があれば業界未経験の方でも登録・面談可能です。

Webist(ウェビスト)

Webist(ウェビスト)の公式HP画像
IT・Web業界 クリエイター向け 雇用形態多数
公開求人数9,272
非公開求人数非公開
タイプ転職エージェント
Webist(ウェビスト)の特徴
  1. 設立30年以上、クリーク・アンド・リバー社(東証一部上場)の運営で信頼性がある
  2. 大手、中小企業3,000社以上とつながっており、業界のパイプが太い
  3. WEB業界、クリエイター系職種の求人に強い

Webistは、Web系ディレクター、Webデザイナー、エディトリアルデザイナー・グラフィックデザイナーなど特定の職種に強い転職エージェントです。

「未経験のWebデザイナー求人特集」などの企画もおこなっており、未経験者でも登録、相談に乗ってもらえる場合があります。

まとめ

いかがでしたか?
他にも、最新の情報が仕事中に入りやすいため、人によってはプラスに働きます。

もし、あなたが

「今と同じ業界より、他の業界を経験したい」
「他でも使えるスキルを身に着けていきたい」
「伸びている業種で一発勝負したい」

と考えているなら、Web業界は非常におすすめです。

「特に希望の業界を決めていない」なら尚更です。
ぜひWebのスキルを勉強し始めてください。